昨年に続き、2020年も沖縄より早く梅雨入りが宣言された奄美大島。
2020年の梅雨入り・梅雨明け予想と、平年の奄美大島の梅雨入り・梅雨明け時期を解説します。
梅雨の奄美大島への旅行がおすすめかどうかや、雨の日の観光スポットのおすすめも紹介していきますよ。
2020年、奄美大島の梅雨入りはいつ?
奄美大島の2020年の梅雨入りは、2020年5月10日に宣言されました。
ちなみに去年の梅雨入り宣言は2019年5月13日。
昨年より3日早い梅雨入りとなりました。
2019年に引き続き、2020年も奄美の梅雨入りは沖縄より早く、日本で一番早く梅雨入りを迎えたことになります。
2020年の奄美大島の梅雨明け予想は?
2020年の奄美の梅雨明け予想はほぼ平年並みと予想されています。
2020年6月22日~7月1日くらいと、6月下旬ごろになりそうです。
昨年は梅雨明けが遅く、7月13日ごろとなったので、去年よりは早めに梅雨明けしそうですね。
ちなみに過去3年間の梅雨明けは、2017年6月29日ごろ、2018年6月26日ごろ、2019年7月13日ごろとなっています。
1951年から毎年記録されているデータでも、梅雨明けが最も遅かったのは7月15日なので、2019年は特に梅雨明けが遅かったことが分かります。
今年の奄美では、梅雨明けから少し経った5月末から6月半ばにかけて、強い大雨となる日が出てくると予想されています。
平年の奄美大島の梅雨入り・梅雨明けはいつ?
奄美では平年どのくらい時期が梅雨となっているのでしょうか。
内地で梅雨といえば6月ですが、奄美や沖縄では5月になると空気がジメジメして梅雨の気配が感じられます。
過去の奄美の梅雨入り時期
平年の梅雨入り時期は5月11日ごろ
1951年から2019年までのデータを見ると、最も早く梅雨入りをした年は1998年4月25日ごろです。
反対に、最も遅い梅雨入りとなったのが2018年の5月27日ごろ。
ちなみに、過去69年分のデータでは、梅雨入りした時期は次の通りで、5月の上旬から中旬の梅雨入りが多いことが分かります。
- 4月下旬:5回
- 5月上旬:31回
- 5月中旬:24回
- 5月下旬:9回
過去の奄美の梅雨明け時期
平年の梅雨明け時期は6月29日ごろ
1951年から2019年までのデータでは、最も早く梅雨明けした年は1971年6月10日ごろです。
反対に、最も遅い梅雨明けとなったのが1983年と2010年で、7月15日ごろ。
69年分のデータでは梅雨明けした時期は次の通り。
6月下旬から7月上旬の梅雨明けが多いことが分かりますね。
- 6月上旬:3回
- 6月下旬:44回
- 7月上旬:22回
※データはすべて気象庁の「昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):奄美」を参考にしています。
梅雨時期の奄美大島旅行は可能?
梅雨時期の奄美大島への旅行は不可能とは言いませんが、おすすめはできません。
理由としては、奄美大島の観光スポットやアクティビティは雄大な自然を楽しむものが多いためです。
奄美大島は雨が降ると、残念ながら観光客が楽しめるアクティビティの幅がグンと減ってしまいます。
絶景の海が見渡せる観光スポットも、雨の日は魅力がありません。
梅雨時期の奄美大島では、天気予報は当てにならないほどよく天気が変わります。
朝の天気予報では1日中快晴の予報だったのに、急に雲が出て土砂降りになるということも珍しくありません。
もっと雨が少ない4月や夏、台風シーズン後の10~11月といった、奄美の一番いい時期に観光を楽しむことをおすすめします。
梅雨でも楽しめる奄美大島の観光スポット8選
とはいえ、どうしても梅雨時期にしか奄美大島に来れないという場合は、こんな観光スポットがありますよ。
奄美の文化や、奄美の自然や生態系についてじっくり知る旅にしてみてはいかがでしょうか。
田中一村記念美術館
奄美大島の自然に魅了されて移住し、奄美の海や鳥、植物などを描き続けた画家・田中一村の作品を見ることができる美術館です。
展示室は奄美大島の伝統的な建築様式の高床式の美しい建物になっています。
絵が好きなら絶対に訪れる価値のある美術館ですよ。
原ハブ屋
原ハブ屋の「ハブと愛まショー」は、笑いあり驚きありのおすすめショー。
奄美大島に昔から生息するハブは猛毒を持つヘビですが、奄美大島の独特の生態系ではとても重要な役割を果たしてきた立役者なんです。
このユニークなショーで、ハブのことや奄美大島の貴重な動物たちのことを知ることができますよ。
大島紬村
高級着物として知られる「本場奄美大島紬」の製造見学、泥染め体験、手織り体験、着付体験などをすることができる施設です。
泥染め体験は田んぼで布を染める時だけ外に出ますが、他はすべて屋内で楽しめるプログラムです。
奄美大島の産業を支えてきた伝統技術を体験してみてくださいね。
奄美海洋展示館
大浜海浜公園内にある海洋展示館では、ウミガメの餌やりが体験できます。
差し出したレタスに集まってきてパクパク頬張るウミガメの姿は、ここでないとなかなか見れません。
エサやりの他にも、奄美のサンゴや砂、貝殻、海藻を使ったハンドクラフト体験もできますよ。
奄美博物館
古来から、日本や中国、東南アジアの国々と接しながら、独自の文化を発達させてきた奄美大島。
知れば知るほど面白い奄美の風土を、資料としてみることができるのが奄美博物館です。
奄美の言語や風俗や信仰は、どこか日本っぽくないような、独特のものも多いですよ。
マングローブ
少しの雨であればマングローブ原生林の中をカヌーでツーリングができますが、悪天候だとカヌーツアーも中止になります。
そんな時でも、マングローブ一帯を見渡せる展望台に登ることができます。
高台から見渡すと、その大きさに圧巻!
水中観光船せと
半潜水船「せと」で奄美大島の海の中をツーリング。
ガラス張りの船室が海中に出ているので、夏も冬も服を濡らさずに美しいサンゴや熱帯魚を見に行くことができます。
1日7便が出ていて、強風の日や悪天候の日以外は年中無休です。
ダイビングやシュノーケリング
海に入ってしまえば、少しくらい雨が降っていても気にならないもの。
太陽の光が少ない分、海の透明度は感じずらいかもしれませんが、浅瀬をシュノーケリングする分には問題なく楽しめます。
ツアーに申し込まず自分たちだけで行く場合は、風向きや離岸流に注意しましょう。
魚やサンゴに夢中になっていると、いつの間にか遠くまで波に流されてしまうこともあります。
ホテルの方やダイビングショップのスタッフさんから情報を聞いて、安全に楽しんでくださいね。
それぞれの観光スポットやアクティビティについては「雨の奄美大島、観光できないじゃん…は間違い!おすすめ観光スポット紹介」の記事でより詳しくご紹介しています。
参考にしてみてくださいね。