奄美大島ならではの体験といえば、「泥染め」!

テーチ木と呼ばれる木から煮出した赤茶の染料に浸けて干した絹糸を、鉄分豊富な泥の田んぼで染めることによって、深みのある黒に染める技法です。

奄美大島でしか泥染めが発達しなかったのは、この鉄分豊富な泥がある限られた土壌でしか育たなかったからなのだそうです。

田んぼで布を染め上げるという、ちょっと変わった体験ができる泥染め体験。

泥のなめらかでちょっとあたたかい感じを体感できる、奄美ならではの体験です!

奄美大島の泥染め体験をおすすめする理由

奄美大島で泥染め体験をするのがおすすめの理由は、奄美大島の産業を支えてきた文化や暮らしに触れられるところ。

そして、泥の気持ちよさです!

 

産業面では大島紬が有名な奄美大島。

全盛期は本当によく生産されて販売されていた着物で、島のおばあはみんな機織りができるというほど。

その大島紬は、泥染めによってきれいに染め上げられた絹糸で織られています。

藍染めなど、染物を体験したことがある方はいても、このように田んぼの泥の中で染める経験をしたことがある方は少ないのでは!?

鉄分たっぷりの泥はやわらかく、温かみもあって、なんだかずっと触っていたくなるほど気持ちいいんです!

また比較的サラサラとしていて、爪の間に入っても水で流せばこすらなくともすぐに落ちます。

新感覚の泥でした。(笑)

 

ここでしかできないということもあり、奄美大島に来たらぜひぜひやってみてほしい体験です!

 

奄美大島の泥染め体験に素材は持ち込まなくてもOK

持ち込みもできますが、Tシャツやハンカチなどの素材は、体験するお店で購入可能。

値段は場所にもよりますが、素材を現地で購入したほうが安く済むなんて場合も。

わたしが行った大島紬村では、素材持ち込みも素材購入での体験も料金がそんなに変わらなかったです。

 

泥染め体験に持って行くならこんな素材がおすすめ!

化学繊維は染まりにくいため、自然素材100%のものを持って行ってください。

綿や麻100%のものがいいですよ。

また糸できつく縛って染めるので、薄手のもののほうが女性やお子さんでも扱いやすいです。

染めやすいのはTシャツ、ハンカチ、ストール、帽子、エプロンなど。

身に着けるものは洗濯で色落ちするのがいやという場合は、トートバッグやのれん、クッションカバーなどもおしゃれです。

模様を付けずに染めるなら、ジーンズやジャケットなども意外といい仕上がりに。

泥染めジーンズや泥染めジャケットは色に渋みが増してとてもおしゃれ。

買うと3万円以上するものもたびたび見かけます。

ただし、ジーンズやジャケットなどは染めるのが大変で、体験するお店によっては断られる場合もあるので、染めてみたいという方は事前に確認して行くのがベストです。

 

奄美大島で泥染め体験をするのに適した服装は?

汚れてもいい服か、染料が付いてしまっても目立たない黒っぽい服装で行きましょう。

長靴を履いて田んぼに入るので、スカートや裾の広いズボンは避けたほうがいいですよ。

裾の長い上着も外して体験するので、寒い日はコートなしでも寒くないようインナーで調整を!

靴は動きやすければ何でも大丈夫ですよ。

田んぼに入る時は長靴に履き替えます。

 

奄美大島で泥染め体験をレポート!

大島紬村の体験場所まで行くと、体験の手順の一覧が貼りだされていました。

これを見るだけでも、泥染めってかなりの手間暇がかかるんだなぁと実感。

これを見ると大島紬が完成するまでの工程が本当に長い着物なんだとわかります。

実際に大島紬の布を織るには、染めの工程を何度も何度も繰り返して絹糸をより深い色に仕上げ、その糸を何日もかけてきっちりと織りあげていくんですね。

大島紬村では泥染めのほかに、ブルーがきれいな藍染めや黄色の発色が鮮やかなウコン染めも選べます。

今回はトートバッグを染めます。

白のまま残して柄を付けたいところに糸をきつーく巻きつけます。

こんな柄にしたいと伝えれば、職人のお父さんが丁寧に教えてくれますよ。

右側に入っているのがテーチ木から煮出した泥染めの染料。

左側の、染料を定着させやすくする液体と交互に2,3回漬けます。

ここで泥の田んぼへ!

股下まである長靴を貸してくれるので、ズボンで行けば泥が服につく心配もありません。

さらっと柔らかい泥の中によ~く漬けたり揉んだり。

泥の手触りに癒されます!

田んぼから上がったら泥を軽く洗い流して、右側の鍋で素材を煮ます。

10~20分ほど熱湯で煮れば、左側のようにトートバッグからもうもうと湯気が。

これを水で10回ほどよーく洗い流して、乾燥させれば完成です!

鮮やかに染まりました!

持つのが楽しみ。

ちなみに同じ素材で藍染めをするとこんな感じに。

同じトートバッグなのに、雰囲気が違ってどちらもいい仕上がりになりました。

 

奄美大島で泥染め体験ができる場所

実際に泥染めを体験させてもらえる場所をいくつかご紹介します!

島といっても奄美大島は広いので、他に体験したいアクティビティの場所やホテルの位置なども確認して、行きやすい場所で体験してみてくださいね。

 

大島紬村

今回わたしが泥染め体験をさせてもらったのが「大島紬村」です。

泥染めや大島紬について触れるのがはじめてなら特におすすめしたい場所。

 

なぜなら、泥染め体験の前後に大島紬の製造工程を見学させてもらうこともでき、大島紬の布を使った財布やネクタイピンなど、さまざまなグッズが購入可能だから!

 

入場料は500円ですが、素材持ち込みの泥染め体験なら入場料込みで3,300円~で体験できます。

 

わたしは泥染めのみ体験させてもらいましたが、他にも大島紬の着付け体験、機織り体験などのプランもあり!

奄美を支えてきた伝統文化を満喫できますよ。

 

asoview!」からならオンライン予約できて、場合によってはクーポンなどが適用できることもあってお得なので、ぜひチェックしてくださいね。

 

金井工芸

こちらでも泥染め、藍染め体験ができます。

また、夜光貝を使ったアクセサリーづくりを体験できるプランもあり、こちらもおすすめ。

てるぼーず

海の前で泥染め体験ができる場所。

ログハウス風の店舗で、地元食材にこだわったカフェメニューをいただくこともできます。

のんびりした空気の中で伝統を体験できる場所です。