何かと本土とは文化が異なる奄美大島。
奄美大島のお正月ってどんなことをするの?
体験できるような料理を提供してくれるお店はある?
ご紹介していきます!
お正月料理
奄美大島のお正月料理は、地域や家庭によって異なります。
とはいえ、お正月にはこの料理を食べる、というのはある程度あるんです。
各家庭の習慣によって、その中から何を食べるかが異なるんですね。
三献(サンゴン)
奄美のお正月料理は?と聞いて一番よく答えてもらうのが三献(サンゴン)です。
「三献」とは、一の膳、二の膳、三の膳と次々に提供される、お祝いの席の料理のこと。
地域によっても異なりますが、それぞれの膳の内容はこんな感じ。
「一の膳」 お刺身
「二の膳」 赤の椀:お吸物(お餅と、海老やかまぼこ、野菜などが入っています)
「三の膳」 黒の椀:お吸物(餅無し吸物:豚、魚、鶏、海老、かまぼこ、野菜など)
この「三献」の特徴は、膳を食べ終えるたびに一献、合計三献のお酒をいただくこと。
また、一の膳の前に、塩、さきいか、昆布などを盛りつけた「シュームリ(塩盛)」をいただいたり、
三の膳を食べ終わった後、「ヒムン(干物)」という焼き魚をいただいたり、
三献が終わった後に、大晦日に食べる「ワンホネ(骨つき豚)」や内地のようなお節料理をいただく家庭も。
各家庭、各集落でいろいろな三献の料理があるんですね。
ちなみにお刺身は、タコを食べる家庭も多いです。
吸いついて離れないところが縁起が良いことから来ているんだとか。
お屠蘇
本土のお屠蘇は日本酒ですが、奄美大島では黒糖焼酎をお屠蘇として飲む家庭が多いんです。
さすがは黒糖焼酎の産地!
しまっちゅは黒糖焼酎が大好きなんですね。
三献の間に飲むお酒も黒糖焼酎が多いですよ。
ヤセ
ヤセとは、奄美大島の言葉で野菜という意味です。
大根、にんじん、タケノコ、揚げ豆腐、昆布、ふだんそうの茎、ツワブキの茎などの煮物のこと。
あっさりとした味付けで、どこか懐かしい、優しい味です。
野菜だからたくさん食べられそう!と思っても、案外お腹にたまるのですぐお腹いっぱいになります。
塩豚
これが絶品!
豚の三枚肉や骨付きの豚肉のブロックを塩で1日~2日漬けて、少しのショウガを入れて煮た料理です。
家庭によって味付けや固さは異なるのですが、どこのを食べても味が染みてジューシー、とてもおいしいです!
脂身がしっかりしているので、スッキリした味わいの黒糖焼酎がよく合います。
奄美の味を気軽に味わいたい!
名瀬の繁華街にある喜多八さんでは、奄美の郷土料理のフルコースを頂くことができます。
しまっちゅでも、島外からお客さんが来ると絶対にここに連れていくという人も多いです。
料金は、コース料理と飲み放題付で4,000円ぽっきり(税別)。
お料理はその日の旬の食材によって若干変更があることもありますが、ヤセや塩豚は出会える可能性がありますよ!
奄美の味覚をたっぷりと味わってください。
気温は?
そんなお正月の奄美に来るなら、気になるのは気温。
気温が高く晴れている日は、最高気温が20℃を越えるので長袖でも暑いくらいの気候。
集落によっては、1月2日に海開きという名目で海遊びをするところもあり、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえます。
ただし、気温が低く風の強い日はコートが必要なほど冷えます。
持っていく服に悩んだら、気候別の服装を解説したこちらの記事を参考にしてください。
1月の気候の詳細は下の記事からご覧いただけます。
奄美大島は海だけじゃない!
1月だからこそおすすめの観光スポットもこの記事でたくさんご紹介しています。