冬の奄美大島は、雨が降ると観光する場所に少し困ってしまいます。

そんな時は黒糖焼酎の工場見学がおすすめですよ!

音響熟成をはじめとした、ちょっと変わった伝統的な製法を見学することができます。

今夜の晩酌のお供に、試飲しながらお気に入りを見つけることもできますよ。

事前予約は必要?

ほとんどの酒造さんでは、事前予約が必要です。

予約不要とホームページにある酒造さんであれば、当日で構わないので一応電話を入れておくのをおすすめします。

当日行ってみたら休みだったというのを防ぐことができます。

また、前の予定が遅れてしまっていて見学時間に間に合わなかったというときも、事前に電話をしていれば多少融通をきかせてくれることもあるので、電話しておくのがおすすめです。

ちなみに、あまりない予約不要な酒造さんの1つが「奄美大島酒造」さん。

人気黒糖焼酎の「高倉」や「じょうご」を生産している酒造さんです。

今回はこちらに見学に伺いました。

工場見学の工程

奄美大島酒造は龍郷町にある酒造。

仕込み水には龍郷町の名水「じょうごの川」の水を地下120mから汲み上げた地下水を使用しているそうです。

奄美大島酒造さんの大きな特長は、この工場で生産される全ての銘柄に奄美大島で生産されたサトウキビから作る地元産の黒糖を使用していること。

工場内には見学用のコースがあり、黒糖焼酎が作られる一連の流れを順路に沿って見学できるようになっているのでわかりやすいです。

圧巻!ずらっと並んだ蒸留機。

銘柄「高倉」は、3年以上貯蔵した原酒をさらに樫樽(かしだる)で熟成させ、コクと甘い香りを備えた美しい琥珀色の黒糖焼酎。

見学コースから眺められる樫樽の並びは壮観です!

製品ラインナップ。

奄美大島特産のタンカンやスモモを使ったリキュールも製造しており、こちらは女性から大人気だそうです!

試飲も充実

工場とは別棟には、商品の購入や試飲ができる建物があります。

こちらの試飲がとても良心的。

小さなコップに、ロック・水割りと、納得するまでいくらでも試飲をさせていただけます。

高倉、浜千鳥の詩、じょうごと、名水を使った銘柄の味わいから、自分のお気に入りを見つけてください!

おみやげやおつまみも購入可能!

同じ場所で、黒糖焼酎だけでなくお菓子やおつまみも購入可能。

中でもおつまみにおすすめしたいのが「みそぴ~なつ」!

味噌と黒糖でコーティングされた揚げピーナッツです。

黒糖の甘みを感じさせながらも、味噌のうまみとピーナッツのコクがお菓子とおつまみの間を絶妙に突いてきます。

黒糖焼酎のお供に、ぜひおすすめしたい一品です。

見学できる酒造

奄美大島酒造

今回訪問した酒造さん。

製造時期は1月〜6月の半年間、ほかの半年間は製造工程の説明や貯蔵庫を見せていただけます。(年により変動があります)

ツアー時間:平日は1日3回… 1回目10:00、2回目14:00、3回目16:00 土日も応相談
電話予約

奄美大島開運酒造

ユニークな音響熟成で有名な銘柄「れんと」の工場見学ができます。

音響熟成とは、貯蔵タンクに取り付けたスピーカーから約3カ月、交響曲などクラッシック音楽を流し、音楽の振動で熟成を促すという熟成方法。

黒糖焼酎の製造工程のほか、1月~3月の黒糖製糖シーズンには、サトウキビ刈り体験やキビジュースの試飲、黒糖の試食も楽しめます。

公式ホームページ:http://www.lento.co.jp/brewing/brewing1.html
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町田酒造株式会社

人気銘柄「里の曙」の製造元。

すももやたんかんなど奄美の果実を付け込んだお酒なども人気。

丁寧に案内してくれる面白い工場見学や、試飲やお酒・グッツなど購入できる施設も併設しています。

蔵にしか置いていない焼酎もあるとのこと。

営業時間 9:00 〜 16:00(見学最終受付 15:00)

見学申し込みフォーム:https://www.satoake.jp/tour

弥生焼酎醸造所

大正11年創業と、奄美大島でも最も古い蔵元。名瀬に工場があるためアクセスも便利です。

「弥生」や「太古の黒うさぎ」といった銘柄で人気です。

予約は不要ですが、試飲、販売などを希望の際には事前連絡が必要です。

開館時間:8:00〜17:00、日曜祝日は定休。

西平本家

代表銘柄は「八千代」や「せえごれ」。

手作りにこだわった伝統製法の黒糖焼酎の製造工程を見学できます。

せえごれのラベルは歌手の元ちとせさんがデザインしたものだそうです。

飲みやすさは抜群。せえごれ(のんべえ)になってください!

天海の蔵

代表銘柄は「天海」。

大島海峡のほとりに建つ昭和の面影残る蔵で見学が可能です。

山田酒造

「あまみ長雲」が人気銘柄。

この銘柄は島のご年配の方がよく飲んでいるのを見かけます。

サトウキビを自社栽培し、米は島内産のものを使うなど100%地場産の黒糖焼酎作りにも取り組んでいる昔ながらの蔵です。

富田酒造

代表銘柄は「竜宮」。

昔ながらの甕仕込みで黒糖焼酎を作っている蔵です。

とても小さな蔵でこだわりの製造工程を見学できます。

西平酒造

代表銘柄は「加那」や「珊瑚」。

昔ながらの伝統の三段仕込み法で製造している老舗の蔵。

加那は方言で「愛らしい人」を意味します。

タンクで1年、樫樽で一年余り貯蔵した熟成酒は、芳醇なコクがあり、とろりと甘い味わいが楽しめます。

奄美伝承蔵渡酒造

代表銘柄は「緋寒桜」や「あまみ六調」。

「あまみ六調」はダークチョコレートのような香りと熟成感のある旨味ある辛口が特徴です。

高級感のあるパッケージなので贈答品としても雰囲気がいいですよ。

さまざまな銘柄の焼酎を製造しており、伝統的な甕仕込み・常圧蒸留の製法を見学できます。

試飲もできますよ。