奄美大島に移住して約2カ月。

こんなブログを書いているのもあって、だんだん奄美大島ゆかりの品物がほしくなってきて、ついに買って来ました。

大島紬の着物!!

なんだか嬉しい!

今後着付けも教えてもらう予定なので、大島紬で街を歩ける日が楽しみです♪

今回はわたしが大島紬を購入するまでにいろんな人に聞いたりして学んだ証紙や伝統柄のことや、大島紬を安く購入したいならどうすればいいかなどをご紹介していきます。

大島紬の伝統柄

伝統的な大島紬のデザインは、植物など自然のものから着想を得ているものが多くて素敵です。

龍郷柄

大島紬といえば1番有名な柄は龍郷柄(たつごうがら)ではないでしょうか。

黒の模様のなかに赤がちりばめられているのが美しいです。

黒の部分はソテツの葉とハブの皮の柄、赤い部分は花をもとにしたデザインなんです。

ちなみに、おしゃれなお土産セレクトショップ「Frasco」さんの人気商品、大島紬柄のマグカップでも龍郷柄のモチーフが使われています!

このマグカップ、わたしも持っているのですがめっちゃかわいいです。

何を飲んでも様になる絶妙なフォルムもお気に入り。

秋名バラ

画像は赤色ですが、青の糸でデザインされた秋名バラ柄もメジャーです!

秋名とは龍郷町にある地名で、バラというのは琉球の言葉で「ザル」の意味。

竹で編んだ「サンバラ」というザルの編み目をもとにしたデザインです。

秋名地方は稲作が盛んだったそうで、きっと収穫の際に日常的にサンバラを使っていたのかな、と想像が膨らみます。

戸口西郷


こちらは男性用の大島紬の柄。

とても細かく柄がついており、遠くから見ると無地の着物かな?と間違えるくらい繊細な柄です。

着物のリメイクをする知人は、このくらい小柄のほうが小物作りがしやすいと好んで中古紬や端切れをよく買っています。

奄美大島の成人式に男の子が着る紬は、色は様々ですがほとんどこの柄ですよ。

落ち着いていてとっても上品に見える柄です。

番外編・白大島

爽やかな白い生地に、主張しすぎない美しい柄が浮かび上がる。

染色技術が発達した戦後以降に生産されるようになった、白泥を使って染めた絹糸で織った紬を総称して「白大島」と呼びます。

もちろん1年を通して着れますが、特に夏に着ると、見ている方も涼やかな気分になれてとてもいいです!

上は「白龍郷柄」。シンプルなので小物も合わせやすそうですよね。

伝統柄を白い絹糸で織る柄も人気です。

新品着物を購入するなら現地購入が断然安い!

小さな紬販売へ

奄美大島には大島紬を扱う呉服屋さんがたくさんあります。

中でもよく見かけるのは個人商店のお店。

大島紬の全盛期より数はかなり減ってしまったと聞きますが、移住者の目から見ると、こんな小さい街によくこんなに小さな呉服屋さんがたくさんあるんだなと感じる程度にはお店が並んでいます。

東京や大阪では1着50万円はする大島紬の着物が、産地奄美大島では安いものだと10万円以下で買えてしまいます。

もちろん奄美大島でも50万円以上の紬はたくさんあります。

値段が高いほど紬の織りの細かさがより細かいため複雑な柄も美しく織られていますが、どんな値段帯でも自分の気に入った柄に出会えれば織りの細かさはそこまで気になるものでもありません。

たくさんある呉服屋さん、厳選して行くならどこがいいか、おすすめのお店をいくつか挙げます。

川畑呉服店・紬 レザー かすり

こちらの呉服店は、隣に紬とレザーを組み合わせた小物や大島紬のリメイク衣服を販売するお店が併設されています。

紬 レザー かすりは川畑呉服店の息子さんが営むお店で、いろんな場所を旅して培われたセンスの良い商品が並んでいます!

着物を選びながら、お土産にレザーと紬の小物を選んでも楽しいですよ。

紬のとくやま

こちらのお店は「あまみハンドメイドマーケット」というイベントに出店されていたのをきっかけに知りました。

ご主人の対応も笑顔で丁寧です。

わたしは100円や200円の絹糸や端切れでどれにしようか迷っていたのですが、糸のほどき方を教えてくれたり柄を一緒に選んでくれたりと、申し訳ないくらい親切にしてくださいました。

呉服屋さんって時代劇で見るようなお高くとまった感じじゃないの!?とビクビクしていた私の心配は無用でした。(笑)

店頭でも大島紬の端切れや小物の販売や、様々な価格帯の着物を扱っています。

予算を伝えれば色々と着物を紹介してくれますよ。

興紬商店

しまっちゅの方からいい評判をよく聞くこちらのお店!

そもそもですが、大島紬の着物のデザインは、他の着物に比べると正直無難なものが多いというか、これ!とピンと来るデザインに出会うのが難しいです。

もっと他の着物や洋服のように、様々なデザインにチャレンジする方が買う人は増えそうですが…なぜでしょうね。

1着仕立てるのに何人もの職人さんの手間がかかり原価も高いので、発注者側からすると冒険したデザインで作ってみて売れ残ったらまずいという感じなのでしょうか。

とにかく、悪い言い方かもしれませんが似たり寄ったりな大島紬が多い中、興紬商店さんの大島紬はとっても魅力的なデザインが多いです!

というのもお店のご主人は京都などに度々出向いて最新の着物の流行などをよく研究されるんだそう。

外からアイディアを得て、大島紬にアレンジを加えることで、これほしい!と思われるような紬をたくさんデザインされています。

現に、そのデザインは「本場奄美大島紬グランプリ」でも2011年からは毎年入賞、グランプリもたくさん受賞するほど評価されているんです。

お店の方も親切で、着付けもできない着物初心者の私が行った際も丁寧に教えてくださってとても嬉しかったです。

名瀬からは少し離れた龍郷にありますが、空港への道すがらにぜひ寄ってみてください。

<興紬商店>

中古着物で安く購入するなら

大阪・船場センタービル in 大阪

奄美大島内ではないですが…大阪に帰省した際に、信じられないくらい良いお店を発見してしまいました!

リサイクルのお店 蔵@4号館 123号

なんと、中古品ですが大島紬が3,000円で購入できます!

卸価格、恐るべし…!

わたしはここで購入したのですが、私のものは同じ生地の羽織もついて3,500円という安さ!

帯も合うものをお店の方に探してもらって、1,000円で購入。

大島紬に合う帯ではありませんでしたが、300円の帯もありましたよ。

なかむら

こちらでも中古大島紬を卸価格で扱っているそうです。

わたしの友人はここで1着購入したと言っていました。

わたしが行ったときにはあまり気になるものがなく、購入はしませんでしたが…

お気に入りの大島紬に出会えるかは運次第!

どちらも、気軽に大島紬を楽しんでみたいという方にはぜひぜひ訪れてほしいお店です。

大島紬を安く買うには

新品の大島紬がいいなら、奄美大島現地で購入する方が断然安いです!

鹿児島県内でも、東京や大阪よりは安く買うことができます。

ただ中古で問題ないのであれば、内地の卸のお店に行った方が安いものが手に入りますよ。

まずはお近くで探してみてくださいね!