「運転に自信がないからバスで移動。楽しめますか?」

最近は奄美大島に行く予定の方からご質問をいただくこともあるのですが、何回か質問いただいた内容の1つに、
運転に自信がなくてバスで移動しようと思うけれど楽しめますか?というものがあります。

結論から言うとバスでも楽しめるのですが、レンタカーで島の絶景をめぐるのとはまた違った楽しみ方になります。

奄美大島は外周460kmほど、有人島で日本で3番目の大きな島です。(1位は沖縄本島、2位は佐渡島)

460kmは直線でいうと東京から京都周辺まで。比較するとかなり距離があることがわかります。

関西の方にこれを言うと驚かれることが多いですが、なんと淡路島より大きいんです!

当然ながら、島のあちこちに絶景スポットやおすすめのお店が点在しているので、電車のない奄美大島を限られた日数で満喫するなら断然レンタカーがおすすめです。

バスは路線によって、30分~1時間半に1本しか通りません。

もし1本逃したら行きたかったところに行けない!バスがなくなってしまってホテルに帰れない!というのはあまりにリスキーなので、
バス旅なら1つの集落の海やお店や人とのちょっとしたふれあいを半日以上かけてじっくり楽しむ観光をおすすめしています。

バス旅はバス旅でとても楽しく、まるで暮らすような旅ができるので、1人旅やその土地の人との出会いを楽しむのが好きな人にはとてもおすすめなのですが、
いやいや絶景をめぐって楽しみたい。暗くなるまで時間いっぱいアクティビティを楽しみたい、サクッと観光してホテルの滞在時間を楽しみたい、などであればレンタカーをお勧めしています。

レンタカーを借りたいけど、運転に自信がないという方へ。

奄美大島の道路はきれいに舗装されていて道幅も広く、速度もゆっくり運転のドライバーが多いので運転しやすいです。

その中でもいくつか気を付けてほしいポイントをお伝えします!

運転の際に気を付けてほしいポイント

集落沿いの道では注意

奄美大島の南北を繋ぐ道路は国道58号。

長いこの道路の途中には、長いトンネルや、集落の中を通っていく道路もあります。

集落に面した道路は道幅が狭くなるので、少しスピードを落とすよう道路標識も設置されています。

①飛び出しに注意

小さな子どもだけではなく、おじい・おばあの飛び出しにも注意してください。

道路沿いの家によっては、玄関の引き戸を引いたらもう道路、なんて家もあります。

飛び出しのつもりなく道路に出てくる人もいるのでよく見て運転してくださいね。

②対向車に注意

大きな道が急に狭くなるので、スピードを出したまま走ってくる対向車もいます。

また、バスや運送トラックも多く走っているので、すれ違いで事故にならないよう注意しましょう。

曲がってくる大型トラック・大型バスの後輪に注意

左右の道路から大型車が曲がって入ってくるときの内輪差には要注意です!

わたしはこれで何度かヒヤッとしました。。

どこでも同じかもしれませんが、奄美のドライバーさんは後ろに車が来ていても「それいけっ」と曲がってきます。

自分の前にトラックが入ってくるともちろんスピードを落とすか止まりますが、車体が大きいほど後輪が思ったよりもこちらに迫ってきます。

運転に慣れていない人ほど、曲がってくるなと思ったらあまり近くない場所で一旦停止して待ってあげましょう。

急な激しい雨に注意

島の天気は変わりやすく、急にスコールのように激しい通り雨が降ることもあります。

快晴だったのに急に視界が白くなって焦らないように、心づもりだけしておいた方が安心です。

山道では注意

奄美もほかの地域と同じように、山道は細く急なカーブが続きます。

観光で訪れるような道であれば舗装はきれいにされていますが、クネクネした道の運転は神経を使います。

「アマミノクロウサギ注意」

特に夜に運転するなら気を付けてほしいのが、飛び出してくる野生生物。

奄美大島の動物のほとんどは夜行性です。

車がよく通る大きな道なら動物もめったに出くわしませんが、大和村・宇検村や笠利地区の集落などでは注意。

ナイトツアーのコースにもなるような旧国道や農道がたくさんある場所では、朝に車にひかれた動物が発見されることもよくあるそうです。

奄美の野生生物は貴重性から保護種になっているのもの多く、殺傷すると罰金など刑罰に問われるものもあります。

島内のあちこちに写真のような動物注意の標識があるので、その場所では注意して運転してください。

これらを頭にいれておけば、ペーパードライバーさんも奄美大島を車で楽しむことは十分可能です。

絶景だらけの奄美大島をぜひ満喫してください!