世界自然遺産の島・屋久島。

いざ観光へ!となると、注目が集まるのが屋久杉ですが、屋久島はなにも杉だけで自然遺産に登録されたわけではないのです。

せっかく行くなら、杉を見るだけに留まらない魅力を発見したい!

そんな方におすすめのスポットを紹介します。

島全体の植生

屋久島が世界自然遺産に登録された理由は、実は島全体の植生にあります。

屋久島は宮之浦岳を中心に海へ広がる島。

小さな島ですが、その高低差は激しく、海沿いの街では近くの奄美大島と同じくらいの南国の気候にも関わらず、山頂付近では冠雪が見られるなど亜寒帯の気候に。

その特徴的な気候が、島全体の植物分布にダイレクトに影響を与えます。

車で山を登るとわかるのですが、下の街ではよく見る南国らしいアダンやガジュマルの木が、山を少し登ると見られなくなります。

次第に本州、東北で見る森の景色に。

そして紀元杉があるようなところでは、北海道にある木や植物で森が構成されるようになります。

1つの小さな島の中に、日本各地の植物が生命を育み、互いに共存して森を作っているのです。

 

この独特な植生が世界でも珍しく、世界遺産として後世に遺していく対象となりました。

植物の中には、本州ではあまりバッティングしないような植物と共存するために、亜種として独自に変化したものもあります。

いつも地元で見る馴染みのある木が、屋久島だと背が低い!?実がかなり大きい!?

など、よく観察すると新しい発見があるかもしれません。

環境文化村のシアター

港や空港のある宮之浦地区にある、環境文化村のシアターは必見!

大きなスクリーンと、雄大な自然の迫力満点の映像、そして阿部寛さんのナレーションで、屋久島の森や人々の信仰を知ることができます。

上映時間は約25分、1日に8回上映されます。

環境文化村ではシアター以外にも、森を知れる展示が充実しています。

入場料は、シアターと展示を含めて540円。

おみやげ品だけを購入したい場合は入場料は不要です。

おみやげ品も充実しており、かわいい子ども屋久猿のポストカードが人気だそう!

ぜひ手に入れてくださいね。

おしゃれカフェ

広大な屋久島の森に圧倒された後は、カフェでひと休み。

宮之浦地区にはおしゃれカフェがいくつかあり、おすすめです!

かたぎりさん

地元の食材を使った手料理レストラン「かたぎりさん」では、ここでしか食べられない名物料理「とびうおひつまぶし」を堪能できます!

まずはそのまま食べて、薬味をつけて味の変化を楽しんで、最後に自家製のアゴ出汁をかけて・・・

大満足のメニューです!

地元食材を使ったデザートを付けることもできますよ。こちらもとてもおすすめ!

この日いただいたのは、緑茶のシフォンケーキとしそのシャーベット。

優しい味の、からだに嬉しいデザートでした。

みやかふぇ

バーガーとカレーがおいしいおしゃれカフェ。

地元食材を使った、ヘルシーでリーズナブルなフードを楽しめますよ!

里めぐりツアー

旅をするからにはその土地の暮らしを知りたい!

そんな時おすすめなのが、集落の里めぐりツアー。

屋久島の7つの集落で実施されているツアーで、それぞれの集落に住む方が、伝統や文化を教えてくれます。

わたしが行ったのは今回2日間宿泊した宮之浦の里めぐりツアー。

コースは益救神社からスタートし、島の工芸技術などのお話を聞いて行きます。

屋久島には観光資源として輝かしい屋久杉の存在がある一方で、屋久杉自体の品質の良さに守られ依存して現在まで続いてきた暮らし。

伐採できる屋久杉の底が尽きつつある今、変化せざるを得ないという島の課題について考える時間になり、屋久島をより深く知ることができました。

 

魅力たっぷりの屋久島。

たっぶり楽しんでくださいね!