黒糖焼酎は正式名称を「奄美黒糖焼酎」と言い、奄美群島でしか製造を許可されていない本格焼酎です。
原材料から製法の1つ1つまで、細かい規定を守ってじっくりと作られる黒糖焼酎。蒸留酒なので糖分はゼロですが、単式蒸留のため黒糖本来の甘みが香りとして残ります。
「黒糖」焼酎ですが味に甘さはあまりなく、ドライな口当たりとやや辛口のすっきりした味わいが評判です。
今回はお酒好きのわたしが奄美大島に移住してから出会った黒糖焼酎ベスト3をご紹介していきます!女性でも飲みやすい人気の銘柄をピックアップしているので、自分用にもお土産用にもぜひどうぞ♪
奄美黒糖焼酎とラム酒との違いは?
奄美黒糖焼酎は「日本のラム」とも呼ばれています。
黒糖焼酎もラム酒も、実はもとの原料は同じサトウキビなんです。
これが原材料や蒸留機、発酵のさせ方の違いで、ラム酒と黒糖焼酎との味の違い、風味の違いに繋がります。
たとえば原材料の違いでいくと、黒糖焼酎の原材料は固形の黒砂糖と米麹。
これがサトウキビの絞り汁など液体になると、分類上ラム酒と数えられるんです。
蒸留機については、黒糖焼酎はより手間とコストのかかる単式蒸留機を使っているのに対して、ラム酒は甲類焼酎と同じく連続式蒸留機を使用する場合が多いです。
本格焼酎は芋焼酎や麦焼酎も単式蒸留機を使います。
単式蒸留機だと基本的に蒸留を1回しか行わないため、原料の黒糖や、芋、麦の本来の香りや風味などを焼酎の原酒内にも取り込むことができ、原料特性に応じた幅広い味を出せるんです。
奄美黒糖焼酎が美容や健康にいいって本当?
黒砂糖が原料と聞くと、カロリーを気にしている方はちょっと心配になりますよね。
ところが、黒糖焼酎を含む蒸留酒はどんなお酒でも糖分ゼロなんです!
ダイエット中でも安心ですし、むしろビールや日本酒を飲むより黒糖焼酎にしたほうがカロリーオフ。
お酒は太る、というのは、実際にはお酒と一緒に油っこいおつまみを食べるから太るということなんです。
とはいえアルコール度数は強いので、飲みすぎや食べすぎには注意してくださいね!
また、他のお酒とは違い、黒糖焼酎は太りやすく肌荒れの元となるプリン体の量も少ないんです。
黒糖と米麹の美肌力で、疲労回復効果のほか、保湿、肌のキメを整える、美白効果、シミ抑制、抗酸化作用などの美肌効果が期待できますよ。
お酒が苦手なしまっちゅの方も黒糖焼酎は健康にいいからと、熱するなどアルコールを飛ばしてお料理に入れたりする人もいます。
ぜひチャレンジしてみてください!
奄美黒糖焼酎のおすすめランキング第3位「れんと」
すっきりとした味わいが老若男女を問わず人気の「れんと」。奄美大島開運酒造の売れ筋商品です。
その製法が面白いんです!
原酒が入ったタンクのそばでクラシック音楽を流して、その振動で熟成を進める「音響熟成」という技法で造られています。手間ひまのかかった珍しい焼酎です。
涼しげな青いボトルと色鮮やかなラベル、まろやかな味わいで、知名度も高い人気の黒糖焼酎です。
奄美大島島内の酒屋さんやスーパーでも購入できますよ。
奄美黒糖焼酎のおすすめランキング第2位「じょうご」
じょうごは奄美大島酒造の人気商品。
減圧蒸留で作られたクリアでさっぱりした原酒に、奄美大島酒造自慢の長期熟成の古酒「浜千鳥の詩」の原酒をブレンドした銘柄です。
甘めの香りとすっきりした飲み口、まろやかな味わいが人気で、リーズナブルな価格もうれしい黒糖焼酎です。
女性だとじょうごが好きという方は多いですよ。わたしもよく購入する銘柄です。
工場やお土産屋さんでの購入はもちろん、奄美大島島内の酒屋さんやスーパーでも購入できます。
奄美黒糖焼酎のおすすめランキング第1位「たかたろう」
こちらは奄美大島ではなく、喜界島の朝日酒造さんの「たかたろう」。
たかたろうとは喜界島の言葉で「入道雲」という意味。
初夏を思わせる名前とパッケージで、贈り物にしてもおしゃれです。
なんとこの銘柄は、焼酎なのにソーダ割りがとっても合うのが珍しい!飲んで見て楽しい銘柄です。
もちろんロック、水割りもおすすめ。
通常の黒糖焼酎のアルコール度数が25~30度と高いのに比べ、たかたろうは度数が12度なので、ロックでも飲みやすい!
減圧蒸留した焼酎で、味・香りともに軽快でさわやかな飲み心地。すっきりしているのでたくさん飲めちゃいます。
かすかに桃などの果物を思わせる香りを感じます。
たかたろうは喜界島で製造されているため、奄美大島のスーパーでは取り扱いがない可能性もあります。
奄美大島で購入するなら、龍郷町のおしゃれなおみやげ屋さん「Frasco」で手に入れることができますよ。
価格もリーズナブル。試してみる価値ありです!
奄美黒糖焼酎は島ごとに違った味わいや文化が楽しめる
奄美黒糖焼酎は奄美群島で製造されているため、奄美大島以外にも徳之島・沖永良部島・与論島・喜界島でもそれぞれの酒造会社さんからさまざまな銘柄が製造販売されています。
島や銘柄によって味わいが異なるのはもちろんのこと、黒糖焼酎にまつわる文化や伝承も島によってさまざま。
与論島の与論献奉など、島ごとのお酒の文化や伝統が楽しめるのも奄美の旅の面白いポイントです!
時間があれば、奄美群島の島々をいくつか回って満喫してみてくださいね。