日本人の旅行先としてだけではなく、海外の観光客も多く訪れる金沢。
金沢の見どころはたくさんありますが、定番の観光スポットに行くだけの旅行にするのはもったいないです。
今回は、金沢から約1,560円、14分で行ける、知る人ぞ知る穴場の観光地「富山県高岡市」をご紹介します。
金沢とはまた違う、新旧の文化が心地よくまじる情緒ある雰囲気を高岡で楽しみませんか?
金屋町で街あるき
江戸時代、「商人の街」として大きく栄えた高岡の街。
高岡市の中心街からほど近い場所にある金屋町(かなやまち)は、当時の街並みが残る通りのひとつです。
美しい千本格子の家々が並ぶ様子は、まるでタイムスリップしたかのような感覚にさせられます。
金屋町の建物のなかには、改装して飲食店やアクセサリー作り体験ができるお店になっているものもあり、ゆったり街歩きにぴったりの雰囲気。
足元には美しい石畳が敷き詰められています。
石だけではなく銅片も敷き込まれているのが、なんとも「銅器の町」高岡らしい風景です。
そしてこの石畳、よく見てみてください。
星やハートの形をした石が隠れているんです!
どこにあるか見つけられますか?
実はこの写真には7つの星型の石が隠れていますよ。
clover farm(クローバーファーム)
クローバーファームは、高岡市に移住してきたご夫婦で経営されている牧場です。
「牛の幸せを一番大事に考えて育てています」と、ご主人の青沼光(あおぬま あきら)さん。
観光牧場ではありませんが、酪農の生産現場を体感する環境を提供したいと考え、保育園や小学校からの見学を受け入れています。
クローバーファームで絞られた生乳は、高岡市の戸出駅前にあるジェラート専門店「戸出ジェラート」や製パン屋さんで使われています。
また、高岡市や富山市の飲食店で、こだわりのリコッタやアイスなどの商品にも加工されていますよ。
クローバーファームの幸せな牛の恵みを受け取ってみてくださいね。
道の駅でランチ(ジュンブレンドキッチン)
高岡市の農産物直売所「アグリピア」の中に、新鮮な地元食材を使ったメニューをいただける「ジュンブレンドキッチン」があります。
写真はたくさんの野菜をいただける、贅沢な『ジュンブレンドサラダプレート』。
量が少なく見えるかもしれませんが、女性ならお腹いっぱいになってしまうほどのボリュームです。
1つ1つの食材に、丁寧に味がついていて本当においしい!
メニューは野菜メインのものだけではありません。
玉ねぎがトロトロに煮詰まったカレーやチキン南蛮定食など、たくさんのメニューから選ぶことができますよ。
ランチだけでなくカフェメニューも楽しめます。
直売所では、高岡で獲れた野菜や、ジュースやジャム、お漬物などの加工品が並びます。
特に、国吉(くによし)りんごは高岡の特産品のひとつ。
国吉りんごをしぼったりんごジュースもおすすめですよ。
ドラえもんポストに投函すると…!
JR高岡駅の待合室に、ドーンと置かれたドラえもんの銅像。
これ、銅像ではなくポストなんです!
高岡銅器で有名な高岡らしく、銅製のポストになっています。
高岡市は、ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄先生の出身地。
高岡駅前の広場や、子どもが遊べるおとぎの森公園にも、ドラえもんやのび太の像が置かれているんです。
このドラえもんポストに投函して手紙を出すと、こんなかわいい記念消印を押印してくれます!
小さいお子さんへの絵はがきや、海外の友人への手紙などをここから出すと、喜んでもらえそうですよね。
高岡市鋳物資料館
全国的に有名な高岡銅器。
その製造方法である、鋳型(いがた)に銅を流し込んで固める鋳造(ちゅうぞう)について、実際の道具を見ながら知ることができる資料館があります。
館内の動画で詳しく学ぶことができるほか、館の方が丁寧に教えてくれるので、高岡や鋳物について勉強になりますよ。
面白い体験もできます。
「もののけ姫」でも出てくる、タタラを実際に踏むことができるんです!
資料館の入口近くにある「踏鞴(たたら)」の復元模型。
2人以上で、こちら側と向こう側を交互に踏んでいくと、下から空気がぶわーッと出てきて、もののけ姫の「たたら場」の雰囲気を味わえます。
子どもだけでなく、これは大人も楽しいですよ。
宿泊は「さまのこハウス」で!
高岡の街の暮らしを体験してもらいたい。
町の人が中心となって、空き家を活用して生まれたのが、金屋町にあるさまのこハウスです。
移住体験ゲストハウスとして、1泊の宿泊から長期の連泊、一棟貸しの予約も受け入れているさまのこハウス。
入口から中庭を突っ切った先にある新館は、洗練されたおしゃれな空間になっています。
高岡にキャンパスを構える、富山大学芸術文化学部の学生さんたちとも協力してデザインしたそうです。
どの部屋もおしゃれなのですが、バスルームは特に洗練されています。
まるでデザイナーズホテルのようなデザイン性のなかで、非日常の快適さを満喫できますよ。
さまのこハウスの外観は、金屋町の街並みに馴染む、美しい千本格子。
「さまのこ」は、千本格子という意味なんです。
この街にせっかく来たなら、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された、古い町家暮らしを体験してみてはいかがでしょうか?
「暮らすように旅をする」ことができるさまのこハウス、おすすめですよ!
絶対買い!高岡市のおすすめお土産
高岡の旅を満喫したら、どこかこの街の雰囲気を感じられるようなお土産を買って帰りたいところ。
伝統を大事に守り、新しいものもどんどん取り入れて進化する高岡ならではのお土産をご紹介します。
越路銘菓・とこなつ
とこなつは、明治の時代から大野屋さんの看板商品になっている伝統の和菓子のひとつ。
希少な「備中白小豆」の餡が求肥で包まれていて、その上から繊細にふりかけられた和三盆糖は、まるで高岡に降る雪のようです。
優しい味わいがたまらない!
お子さんからお年寄りの方へのお土産にもぴったりです。
高岡ラムネ
「高岡ラムネ」は、職人がひとつひとつ手で作るラムネです。
高岡の銅製品を鋳型で形作るように、高岡ラムネは木型で形作っています。
それぞれのラムネの形は、高岡の特産品や自然をモチーフとしているのが特徴です。
1袋にラムネ10個入りで、8種類程度の種類があります。
その中でも、写真の「とやまkawaii」は、富山大学芸術文化学部の女子大生がデザインしたもの。
富山のかわいいものをラムネのデザインに凝縮して紹介するという、味だけでなく見た目も楽しいラムネです。
国産いちご味で、素材が香る優しい味わいですよ。
新旧の文化が心地よく混ざる高岡市。
そんな高岡市だからこそ、ガイドブックでは語れない、あなただけの暮らすような旅を実現することができます。
高岡市移住促進サイト「あっ、たかおかで暮らそう!」では、高岡の街について写真と一緒により知ることができますよ。
ぜひ高岡市に立ち寄って、街の心地よさにふれてみてくださいね。