奄美大島の鶏飯(けいはん)

ほかほかご飯に彩りたっぷりの具材をのせ、アツアツのスープをたっぷり注げば。

奄美大島の名物・鶏飯(けいはん)の出来上がり!

鶏飯は奄美大島の郷土料理のひとつで、学校の給食でも月に1回ほど出る、島っちゅ大好き人気メニューなんです。

さあ、奄美大島に来たから鶏飯を食べよう!と調べると、名店がいくつか出てきます。

鶏飯ならどこも同じ味?

いいえ!お店によって鶏がらダシスープの味やトッピングが違うので、地元の人でもおすすめのお店が分かれます。

じゃあどこのお店の鶏飯がおすすめ?

鶏飯はどこのものもおいしいですが、好みで選んでお店に行くのも楽しいですよ。

各店の鶏飯を食べ比べしてきたので、ぜひ参考にしてください!

奄美大島の鶏飯(けいはん)ってどんな料理?

奄美大島の伝統料理・鶏飯とは、ご飯に鶏肉や錦糸卵など7つの具材をのせ、丸鶏を煮込んだスープを注いで食べる島民のソウルフード。

お茶漬け感覚で食べられて、島の小さい子どもからお年寄りまでみんな大好きなんです。

お店によっては最初から具材がご飯に乗った状態で提供されることもありますが、

基本的にはおひつに入ったご飯と、お皿にこんもり乗った具材、そして鶏の黄金スープが鍋に入れられて出されるので、自分で盛りつけて食べます。

具材はお店によって違いますが、一般的には錦糸卵やしいたけ、ボイルした鶏肉。

薬味としてパパイヤの漬け物や紅ショウガ、海苔にネギにタンカン(奄美の柑橘類)の皮などが出てきます。

熱々のスープをつゆだくにかけて食べれば、味わいのある優しい鶏飯にもう夢中です!

奄美大島名物、鶏飯の食べ方は?このバランスがうまい!

鶏飯のおいしい盛り付け方には2つのちょっとしたコツがあるんです。

それは、ご飯を盛りすぎないこと。

そして、スープを器に並々とたっぷり注ぐことです。

スープを多めに注ぐことで、お茶漬けのようにサラサラかき込むように食べられますよ。

そもそも鶏飯のうまさの元は、なんと言っても黄金の鶏ガラスープ。

そのおいしさを最大限に味わえる食べ方が「ごはん少なめ、スープ多め」なんです。

奄美大島の鶏飯発祥の店「みなとや」

奄美大島の鶏飯(けいはん)発祥の店・みなとや

奄美大島北部・笠利町にある「みなとや」。

こちらは鶏飯発祥の店としても有名なんです。

みなとやはもともと旅館だったそうですが、その女将さんが当時の郷土料理にアレンジを加えてお客さんに提供した料理が、現在の鶏飯になりました。

天皇皇后両陛下が奄美大島に来島された際には、みなとやでお食事をされたそうです。

両陛下が鶏飯を召し上がって、おいしい!とおかわりをされたという話が広まり、奄美大島全域でよく食べられるようになったそうです。

両陛下…そのお気持ち分かります。

だってみなとやの鶏飯、おいしいんだもの!!

奄美大島の鶏飯(けいはん)みなとやの鶏飯スープ

鶏ガラスープはダシがよく出たしっかりスープなのに、決して油っこくない。

そしてあと味はあっさりさっぱりで、サラサラと何杯でもご飯が進む黄金スープです。

奄美大島の鶏飯(けいはん)みなとやの鶏飯の具

みなとやの鶏飯の具はこちら。

ボイルチキンに、味の染みたしいたけ、錦糸卵。

そして薬味の漬け物とミカンの皮、ネギに海苔。

しいたけの味付けは、これだけで食べてもおかわりできるくらいおいしいです。最高。

しっかり味は染みているのに主張しすぎないので、鶏ガラスープの味と調和して、ほっこりおいしいです。

奄美大島の鶏飯(けいはん)みなとやの鶏飯を盛り付け

お店の場所は空港と中心街の名瀬を繋ぐ道とは少しそれた所にありますが、わざわざこの鶏飯のために行く価値ありです!

毎日、スープがなくなり次第終了の人気店なので、混む前の早めの時間がおすすめですよ!

鶏飯スープの優しい味がしみる「ひさ倉」

奄美大島の鶏飯(けいはん)のひさ倉

奄美大島北部・龍郷町にあるひさ倉。

観光ブックにもよく紹介されているのを見かけます。

国道沿いなのでアクセスもよく、店内もかなり広いので快適です。

奄美大島の鶏飯(けいはん)のひさ倉の鶏飯スープ

こちらのスープは鶏がらの優しい風味がよく出たあっさりスープでおいしい!

具の1つ1つ味が楽しめます。

奄美大島のひさ倉の鶏飯(けいはん)

紅ショウガは入れすぎると主張が強すぎて、ちょっと沖縄そばのような味になるので、少しずつ味を見ながら入れるのがおすすめです。

ほっと優しい鶏飯を楽しむならひさ倉ですね。

ちなみにひさ倉は焼き鳥もおいしいと人気なんです!

鶏飯と焼き鳥のセットメニューもあるのでおすすめですよ。

奄美大島の中心街で鶏飯なら「鳥しん」

奄美大島の鶏飯(けいはん)の鳥しん

奄美大島中心部・名瀬で鶏飯なら鳥しんが有名。

店内には奄美大島の島唄が流れ、ゆったりと食事を楽しめます。

こちらの鶏飯スープはこってり濃いめのダシスープがおいしい!

また鶏飯以外にも、『黒豚パパイヤ丼』もおすすめ!

奄美大島の黒豚とパパイヤをふんだんに盛りつけたどんぶりを、あっさりソースでいただきます。

鶏飯のダシを使ったスープも付いていて、かなりおいしいメニューです!

奄美大島の鶏飯(けいはん)の鳥しん

何より名瀬にあるというアクセスの良さが便利。

夕食何にしよう?と迷ったら行ってみてください!

奄美大島で一番の鶏飯!?夜だけ営業の食堂「よろこび庵」

奄美大島の鶏飯のよろこび庵

「奄美で一番おいしい鶏飯が食べられる」と地元シマッチュの中で有名なのがこちらのよろこび庵。

まさに隠れた名店で、営業時間は夜20時~深夜2:30のみ。

メニューは鶏飯以外にも、うどん、そば、ラーメン、カツ丼などシメのメニューがずらり。

奄美大島のよろこび庵の鶏飯(けいはん)

ここの鶏飯は具材が多いのでお得感があります!

鶏肉としいたけ、ねぎなど通常の具材に、パパイヤの漬け物や紅ショウガも付いているのが嬉しい。

しいたけがこれまた…よく味が染みていてとてもおいしいです!

ダシはしつこくなく、しっかりと鶏のうまみだけが凝縮されています。

「奄美で一番おいしい鶏飯が食べられる」という噂、ちょっと疑って行ったのですが、このダシに具材、本当においしいです。

奄美の食材ふんだんメニューがずらり「丸屋レストラン」

奄美大島の南部で鶏飯が食べたいならここ!

瀬戸内町の街中にある丸屋レストランは、ステーキ定食や海鮮丼など、地元食材を使った様々な定食メニューを提供しています。

鶏飯は松と梅の2種類がありますが、松は小鉢の種類が充実しており、鶏飯自体は梅も松も同じです。

あっさりスープの鶏飯は、体に染みわたるような優しい味。

パパイヤの漬物の味が濃い目で、いいアクセントになっています。

ご飯のおかわり自由なのでお腹いっぱい食べられますよ。

番外編・鶏飯ラーメン

奄美大島の鶏飯(けいはん)ラーメン

鶏飯のスープ、おいしい~!

鍋みたいに、シメのラーメンとか入れたら最高だろうな…

そんなわがままを叶えてくれるメニュー「鶏飯ラーメン」もあります!

鶏飯のスープに醬油ベースのタレを加え、麺には鶏飯の具をトッピング。

最高のおいしさです!

鶏飯ラーメンは名瀬近くの「山羊島ホテル」内のレストランや、名瀬と龍郷に店舗がある「てっちゃん」などでいただけます。

あっさり、そしてこってりのスープでいただくラーメンはハズレなし!

シメのラーメンにもぴったりです!

奄美大島で鶏飯がおいしいお店の嬉しい特徴って?

鶏飯で有名なお店に行ったら他にもぜひ注文してほしいのが、鶏を使った料理の数々です。

鳥刺し(とりさし)や焼き鳥など、新鮮な鶏を使った絶品料理が楽しめます!

鶏飯は、新鮮な奄美大島の鶏をふんだんに使った料理。

だからこそ、得意な鶏を使った料理も充実しているんです。

奄美大島の味覚・鶏飯を、ぜひ味わってくださいね!